ハルさん家には、雑誌がいっぱい。

雑誌を中心にZINEやパンフレットなど、心揺さぶられた作品を紹介していきます。

"普通"に囚われるな! 雑誌『Maybe! vol.2』 特集:普通とは?

“大人になんか、なるもんか!”

そう叫んでた、女子高生時代の威勢は何処にいったんだろう。

 

結局、必死に焦って、悶えて、今の自分は大人になろうとしている。

 

大人に混ざるために、お酒の飲み方を覚えて、

大好きなファッションすらも

“20歳すぎが着る服じゃない。”

と、諦めるようになった。

 

嗚呼、つまらん。

 

そんなときに、ある男性と出会った。

その人は、年齢なんて気にせず、大好きなファッションを全身で楽しんでいた。

 

かっこいいなあ。

 

眩しいぐらい楽しそうにお洒落について話すその人を見て、やっと自分が”普通”に囚われていることに気づかされた。

 

そんなときに、読み返したくなったのがこの雑誌。

『Maybe! vol.2』

特集:普通とは?

よかった。

引っ越しても、ちゃんとマガジンラックに入っていたよ。

 

そして、久しぶりに読んだら、学生時代に読んだ時より背中を押されてしまった。

 

“もっと、素直に生きよう。”

 

そう思わせてくれた、大切な雑誌。

 

今回はどの企画も本当に面白いのだけれど、勝手ながら厳選して、紹介させてもらう。

 

普通の初恋、普通じゃない恋
映画『溺れるナイフ』対談 | 山戸結希 × ジョージ朝倉

 正直、溺れるナイフ』は、映画も原作漫画も観たことがない。

 

そんな自分でも、夢中で読んでしまうほど面白かった溺れるナイフ』実写化映画の監督:山戸結希さんと、原作者:ジョージ朝倉さんの対談。

 

少女漫画では王道の話題、

“(『溺れるナイフ』の登場人物たち)コウと大友、どっちと付き合いたい?”

から飛び出てくる監督と先生の言葉たちは面白かった。

 

特に、”記憶に鮮烈に残るのはコウ”だとおっしゃる山戸監督の

“女の子にとって残ってしまう恋。非日常のほうがやっぱり埋め込まれてしまうから。”

なんて言葉には、"きゃー!"と思わず黄色い声を出しながら、足をバタバタさせちゃうくらい、ワクワクしてしまった。

 

学生時代に比べたら、少女漫画を読むことも減ってしまったけれど、

”自分はタクミ派!””いや、ノブでしょ!?”

なんて言い合った友人たちと、成長した今。

同じ少女漫画を回し読みして、語り合いたい。

そんなの、絶対楽しい。

 

そして、実写化監督としての”少女漫画の恋愛”へ対する考え方はとっても興味深かった。

現実世界と少女漫画の”普通の恋”へのギャップしっかり分析された上で、今回の実写化に挑まれていることがすごく伝わってくる。

 

この雑誌発売当時、もちろん教室内で『溺れるナイフ』は話題になっていたし、漫画の貸し借りや、実写映画化に関する感想も飛び交っていた。

 

そこでは、やっぱりなんて言い方は失礼だけれど、

「原作の方が好き」

という意見がほとんどだったし、そもそも自分も基本的に”実写化ニュース”は素直に喜べないタイプの人間だ。

 

それでも、

”観てみたい”

と思うぐらい、充実したインタビュー記事だった。

 

活字は嫌いだけど、漫画は好きです。

そんな感覚。

 

普通の一日を教えてください
それぞれの24時

ミュージシャン、漫画家、キャバ嬢、テレビプロデューサー……etc

さまざまな職業の方の1日の過ごし方が円グラフとともに紹介されている。

 

“普通は人によって違う”

そのことが、目に見えてわかる企画だった。

 

夜に起きる。

睡眠は仮眠を2回。

ほぼ1年間、1日も休まず仕事。

 

"その人にとって普通な生活"が、まったく自分には当てはまらない。

 

なんて、わかりやすいんだろう。

「普通なんて誰が決めた?」

そんな言葉が聞こえてくるような企画。

 

自分らしいおしゃれこそ、私の「普通」。 

自己表現としておしゃれを楽しむ人たちの「普通」(ワードローブ)を紹介していく企画。

インタビュー相手は、ダンサー、アーティスト、ファッションデザイナー、モデルと、洋服にこだわりをもっている方々ばかり。

 

だからこそ、ワードローブを紹介する写真どれも圧巻

実際に生活している部屋一面に敷き詰められた洋服やアクセサリーたちは、魅入ってしまうほどの迫力を放っている。

 

そして、インタビュー記事では、具体的に”その人の「普通」”が言葉で示されていた。

“そうやって私だけの今を表現するのが、私にとっての普通のおしゃれです。”

“冷静に自分のやりたいことをやっていられる状態が私にとっての”普通”です。”

 

おしゃれから、こんなにも”その人の「普通」”が見えてくることに驚いた。

 

そして、この雑誌にも驚く。

まったく。

前の企画で「普通は人それぞれ」と読者に示した後、

「じゃあ、普通ってなんなのか?」

具体的な例を出してみせてくる。

なんて、なんて上手なんでしょう!笑

 

普通の社会人なら知っておくべき要注意人物の見分けかた

カルチャー好きの若手社員に向けた、要注意人物を回避するための手引書。

これがとっても具体的わかりやすい。

 

例えば、

1「同期は誰?」と聞いてくる

“若手社員の同期。そんなものに興味がある時点で、すごく暇な人物です。”

と、バッサリ。思わず拍手。

 

さらに、

4 超自慢してくる

“反論できないし、どんな言葉を返そう? と、迷ったら「そっかぁ~」と言い続ければ、なんとかなります。”

なんて、ご丁寧に対処法まで教えてくれる。

 

そんな、ありがたい先輩からのアドバイス

これは、必見。

 

あなたのキズに口づけを。

女優・小西麗さんが、”応援したい誰かの恋人になりきって妄想する”コラム記事。

 

今回の妄想恋人役は、「ゲスの極み乙女。」「indigo la End」のボーカルギター、川谷絵音さん。

※このページは、実在する人物に対してのただの妄想です。

なんて注意書きされるほど、妄想がリアル

 

“普通じゃできない恋愛も、これならできるじゃん!”

なんて思ってやってみても、このリアルさは出てこない。

 

小西さんの観察力妄想力には完敗だ。

妄想勝負、ぜひ挑んでみてほしい。

 

「普通」という空気の毒 | 穂村弘

普段、私たちが"どれだけ「普通」に縛られているのか"を気付かせてくれる、歌人・穂村さんのコラム。

 

今回は、「普通」という名の圧力から逃れる方法を穂村さんは探していた。

この”逃れる”という考え方に、親近感がわいてしまうんだ。

 

穂村さんのコラムは、いつも一緒に悩んでいる感じがして好きだ。

 

 

そうして読み終わった『Maybe!』を眺めていると、

 

 よし。

世間の「普通」に、立ち向かってみるか

 

なんて気分にさせられていた。

 

"私は着たい洋服を着るし、いろんな恋愛がしたい。"

 

そのために、ちょっぴり治安悪く生きても良かろうか。

家族とすこーし距離を置いても良かろうか。

 

一体、誰に許可をとっているんだろう。笑

 

でもね、

大人ってやつも、楽しんでみたくなったんだ。

 

ではでは、また。

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